就職/転職

使えない人材より機械化優先


それでも採用しなければ人手不足にならないのか?


使えない人材はどれだけマイナスなのか?」で説明したとおり、使えない人材を採用することは企業にとって大きなマイナスになります。
しかし仕事がいろいろある以上、誰かがやらなければならないのも事実です。
人手が足りない企業はそれをどのように克服するでしょうか?
考えられる手段は二つです。

オートメーション化 ⇒ 機械化・自動化して人間の手間を少なくします
アウトソーシング  ⇒ 下請けに仕事を依頼します

機械化・自動化はその業界によっていろいろ装置・機械があります。
最近ではIT化が進んで単純作業はどんどん自動化が進んでいます。
これによって、それまでは10人でやっていた仕事が2〜3人程度でできるようになってしまったりします。当然こうなれば人材採用などするより、機械化を進めた方が効率的です。

「機械は高額ではないのか?」

という方もいますが、はっきり言って人件費と比較したら比べ物にならないくらいはるかに安いのです。

例えば電車の自動改札は一台1000万円くらいします。
それがあれだけの台数ですからかなりの金額です。
しかし人間ならどうでしょうか?
改札がもし昔のように人がやっていたら、1人当たり安く見ても年間500万以上、実際にはJRの平均年収は2008年度現在で692万円です。これが毎年ずっと続くのです。

10年で考えれば、自動改札なら購入費用の1000万円と保守・維持を費用併せて数千万円くらいすると想像できます。

一方人間の場合、営業時間を考えれば最低二人はいなければなりません。実際はもっと必要でしょう。仮に2人だとしても1人500万円、二人で年間1000万円、10年では1億円になります。 これに社会保険料や昇給などが加算されますので実際には1億2000万円くらいになると思います。

しかも人間は不満を言いますし、ミスもします。体調も一定ではありませんので突然休んだりします。そして確実に年をとっていきます。

機械はしっかり保守費用を払ってメンテナンスしていれば基本的には24時間文句も言わず働いてくれます。しかも年を追うごとに新しいものが出て性能がアップします。

これはもっと小さな零細企業で考えても同様です。
例えば経理ソフトを25万円で購入し、これによって1人採用しなくてよくなればどうなるか?たとえ安く考えて月10万円くらいのパートさんだったとしても年間120万円が不要になります。

しかも機械は文句を言いません。いつでも不満を言わずに働いてくれます。
人材として必要なのは、それを使って仕事ができる人しかいらなくなるのです。

また、単純作業・専門作業に関しては、それ専門の会社にアウトソーシング、つまり下請けで仕事を依頼すればいいのです。 仕事そのものを会社として請け負ってくれますので担当者が休もうがやめようが仕事をしてくれますし、仕事が少なくなったら依頼を停止できます。

自社の社員の場合は担当者が突然休んだり辞めたりします。
仕事がないからと言って「明日からしばらく休んでね」とか「とりあえず今は辞めてもらっていいや。3か月くらいしたらまた来てね」なんてことはできません。また自社の社員に仕事をさせるにもそれを管理する管理職や間接部門などが必要になりますが、アウトソーシングの場合はこれらを考える必要はありません。

このようにして企業は人員が確保できなくても仕事ができるようになっています。最近では本当に中核の部門だけを自社社員とし、後は全てアウトソーシングしているという企業も増えてきました。

このような背景から考えても企業が欲しい人材は最低限の「使える人材」だけという考え方がどんどん進んで行っているのです。

では使える人材とはどんな人材なのか?については「「使える人材」とは?」をご覧ください。

無意識を操作する人材育成・社員教育

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